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活性酸素と乳酸菌 [腸内細菌と健康]

老化の原因として活性酸素があります。呼吸により体内に取り入れられた酸素の一部は活性酸素にかわります。そしてこれが細胞膜を酸化させ、遺伝子を損傷させます。

では活性酸素を増やさないためにはどうすればいいでしょうか。まず増える原因を遠ざける必要があります。紫外線や喫煙、それから日常生活ではあまりありませんが放射線を浴びたときにも活性酸素が作られます。

一方で人間のからだは活性酸素に対抗する手段ももっています。カタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼなどの抗酸化酵素を作り、これを無毒化します。

また食品のなかには抗酸化物質を含むものがあります。ポリフェノールが有名です。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、ほぼすべての植物がもっています。これは植物にとって細胞を活性化させる働きがあります。赤ワインに含まれるポリフェノールには動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用があると考えられています。

さてこの活性酸素に対抗するうえで、腸内の乳酸菌も大きな関係があります。人間の体内では多くの酵素がはたらいていて、その数は5000種類以上ともいわれていますが、腸内細菌がつくりだしているものはその半分以上を占めているのです。乳酸菌などの善玉菌によって抗酸化作用がある酵素がつくられれば、体内の活性酸素を減らすことができるのです。


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