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腸内細菌のほとんどは善玉でも悪玉でもない日和見菌 [腸内細菌と健康]

人間の腸内には約1000種類、1000兆個もの腸内細菌が存在します。また人間の大便のなかに存在する食べ物のカスは15%程度、半分くらいが腸内細菌かその死骸です。このようにみていくと腸内細菌がどれだけ多いか、人間の健康にどれだけ左右しているかがわかります。

腸内細菌には人間にとって有益な善玉菌と、有害な悪玉菌があることは今では多くの人が知るところとなっています。しかし実際にはどちらのグループにも属さない細菌がいるのです。これらの菌は善玉菌が多いところでは善玉菌と同じように働き、悪玉菌が多いときにはいっしょになって悪いことをする、文字通りの日和見的なふるまいをする細菌なのです。しかもこのグループが腸内細菌としては一番多いのです。

状況次第で善玉にも悪玉にもなるという、あまり信用できない性質をもっている日和見菌ですが、腸内環境を善玉菌が優勢の状態に保つことができれば、日和見菌は悪いことはしなくなります。逆に悪玉菌が優勢になると、悪玉菌だけでも始末に追えないのに、それ以上に問題をひきおこすことになります。

だから日和見菌を悪玉菌の側につかせないためにも、腸内を善玉菌優勢にしておく必要があるのです。では善玉菌を増やすためにはどうすればいいのでしょうか。まずは善玉菌が増えやすい環境をつくることです。肉よりも魚、野菜を多く食べるようにする、便秘にならないようにストレスをためない、まあこんなところでしょう。


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